[OSGeoJapan-discuss] 避難所リスト・避難所マップの作成・更新管理について

Yuichiro USUDA usuyu @ bosai.go.jp
2011年 3月 17日 (木) 10:40:14 EDT


臼田@防災科研です。
お世話になっております。
また、数々の作業、おつかれさまです。

ぜひ、みなさまのお知恵を拝借したいことがあります。

避難所のリスト化、マップ化について、すでに各所で議論がありますが、
ただいま、当方でも、災害対策本部やボランティアセンターの
災害対応業務を支援すべく、避難所マップの整備をすすめています。
現状、とりあえず当方だけで作業をしていますが、避難所マップは、
公開・共有・協働編集・協働更新の方針で整備できればと考えています。

そこで、

【1】
既に整備されている実際の避難所マップのデータはないでしょうか?
(指定避難所のマップではなく、現在開設されている避難所のマップです。)

【2】
マップのデータがなければ、住所が入った表からジオコーディング
するのが効率的かと思いますが、それに適した住所入りの表は
ないでしょうか?

私たちが今とっている方法は、
--------------------------------------------------------
a.指定の避難所リスト(住所情報あり)…国民保護のページより
http://www.kokuminhogo.go.jp/hinan/
b.実際の避難所リスト(住所情報なし)…各県のページより
http://www.e-gov.go.jp/link/shelter.html

を照合し、

aにあり、bにある場合、「開設」避難所(住所情報あり)
aにあり、bにない場合、「未開設・不明」避難所(住所情報あり)
aになく、bにある場合、「臨時開設」避難所(住所情報なし)

という3種類のリストを作成し、
「臨時開設」避難所のみ、web検索で住所を探しだす
--------------------------------------------------------
という方法です。

ここで問題は、aとbの避難所情報が完全一致しないことです。
bは現場で作成しているため、必ずしも正式名称が使われず、
通称、略称などが使用されていることが多く、正確な照合が
できない、しかも、これらの避難所をWebで検索かけても
なかなか見つからないといった問題が出ています。

そもそも住所によるジオコーディングも必ずしも正しくありませんので、
最後は、現場の方々に、地図上で位置修正・住所修正等を
お願いするしかありませんが、できるところまで外部支援として
やっておきたいところです。
とりあえず、宮城県から着手を始めていますが、
上記作業はほぼ手作業です。
2000件を超えるレコードがあり、しかも刻々と更新されるため、
とても追いつかない状況です。。。

この方法以外に、何か良い方法があれば、ぜひご教授ください。

【3】
もし、上記2の方法が最適となった場合、今私たちのほうでは
人的リソースが完全不足で、宮城県はなんとか作業を進めていますが、
他県についてはぜひ協働でお手伝いいただけると助かります。
GISの知識がない方(エクセルとgoogleが使えれば十分)でも結構ですし、
特に土地勘のある方にはぜひご参加いただきたいと思っています。
通称、略称は土地勘が無いとかなり厳しいです。
また、その後の更新の方法や対応もぜひ考えていただければと思います。
もちろん、宮城県も含め、データは公開・共有いたします。



ただいま、Googleでも、同じような呼びかけがなされています。
http://googlejapan.blogspot.com/2011/03/blog-post_720.html
こちらとも、上手な連携ができれば心強いです。

避難所マップが出来れば、今後の物資支給やボランティア派遣に役立ちますし、
Google避難者共有名簿(picasa)
https://picasaweb.google.com/tohoku.anpi
とも連携が取れます。
sinsai.infoとも連携が取れます。

避難所マップを、公開・共有・協働編集・協働更新の方針で上手く運用していく
いい方法について、ぜひ、アイデアをいただけないでしょうか?

よろしくお願いいたします。


p.s.

とりあえず、当方のeコミマップで、避難所マップを閲覧できるように
してみました。
http://all311.ecom-plat.jp/group.php?gid=10023

右上のログインから
ID: OSGeo, Pass: foss4g
で入ることができます。

今、データを編集中のため、ここから編集できないようにしていますが、
閲覧は可能です。

被災後空中写真と重ねると、場所によりますが、
指定避難所で津波で使えなくなった場所、
津波には襲われたが、避難所としては使えている場所
(校庭に車がキレイに並んでいる学校もあります)
などが把握できます。
作業をしながら、痛ましい思いです…。


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