[OSGeoJapan-discuss] OpenStreetMap Japan Nginx TileServer 1.0 リリースのお知らせと開発参加のお誘い

Hiroshi Miura(@osmf) miurahr @ osmf.jp
2013年 5月 15日 (水) 07:29:16 PDT


OSGeoの皆様

オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン
三浦です。

この3月より、オープンストリートマップのタイルキャッシュを行う
サーバの開発を進めてきました。
そして、現在はタイルサーバへと進化し、バージョン1.0をリリース
することになりました。

OSSのGISの専門家の皆様にお知らせすると共に、
開発への参加をお誘いいたします。

ダウンロードサイトは次の通りです。
http://osmfj.github.io/tilecache

開発関係のページは
https://github.com/osmfj/tilecache
を参照ください。

開発の議論は、Lingrで行なっています。
http//lingr.com/signup?letmein=osmfj_devel

タイルキャッシュサーバは、負荷分散をはかるために、ヨーロッパで配信されている
タイルを、日本でキャッシュして配信していこうというものです。

4月からは、日本の独自タイルを配信するために、タイルサーバを
開発して来ました。

このタイルキャッシュ・タイルサーバは、次のテクノロジーを採用しています。

Nginx  + mod_lua
Tirex
Mapnik
PostGIS

Nginxは、世界普及度2位のWebサーバであり、大量クライアントを
処理する大規模Webサイト向けのアーキテクチャをもつ次世代Webサーバでは
トップのシェアをもつWebサーバ・プロキシーエンジンです。

アマゾンとeBayの取引高をたしたより多い商取引をおこなう
世界最大の商取引プラットホームTaoBao(中国)で、大量処理を
行なっているソフトウエアになります。sinsai.infoでも採用されています。

Nginxに組み込み言語LUAを追加するモジュールを組み込んだプラットホームを
採用しています。

LUA言語により、複雑なリクエスト処理を行うことで、利用者のIPアドレスや
リクエスト内容を分析し、適切なタイルをレスポンスすることができます。

Nginx Tilecache&TileServer 1.0では、次の処理を実施できます。

1.クライアントのIPアドレスにより、提供するタイルを切り替えられます。

2.OSMのタイルキャッシュサーバを実現できます。

3.OSMのタイルレンダリングサーバを実現できます。

4.静的に配備したタイルを、キャッシュや、レンダリングに優先して置き換えることができます。

5.レンダリング・タイルや、キャッシュのタイルを、クライアントのアドレスや
 リクエストされたx/y/zoomによって、切り替えられます。

  例えば、日本のデータだけをPostGISに持っておいて、日本のタイルは、自分で生成するが、
 それ以外は、OSMの本家のタイルサーバのキャッシュを配信することができます。

以上のような柔軟な機能を持っているにも関わらず、NginxのノンブロッキングI/O
技術の優位性を活かすことで、大規模トラフィックに耐えうるポテンシャルを持っています。

現在、OSM Japanのサイト、 http://osm.jp/ において、本サーバソフトウエアによる
タイル配信(キャッシュ配信)でトップ画面のmapを配信しております。


参考:
OSMでは、次の技術がデファクトになっています。

OSMメインサーバ
    Apache+mod_tile
    renderd レンダリングサーバ
    Mapnik
    PostGIS  

一部の配信サーバ
    Apache + mod_tile
    Tirex レンダリングサーバ
    Mapnik
    PostGIS

Tirexは、サンプル実装として、 node.jsによる実装が同梱されていますが、
プロダクション利用に耐えうるものではないです。

以上お知らせと、本プロジェクトへの参加のお誘いでした。


三浦



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