[OSGeoJapan-discuss] ライセンス変更にかかわる雑記
Hiroshi Miura
miurahr @ osmf.jp
2022年 5月 5日 (木) 23:19:58 PDT
三浦です
高校時代の同級生の弁護士は、相続問題、離婚調停を得意としているそうなので、
紹介のご期待にそえそうにありません。
そこで一般的な話をしたいとおもいます。
## ライセンス変更をめぐる話題
数年前、大手クラウドサービスと、オープンコア戦略をとっていたテック企業との
ライセンスをめぐるニュースありました。
テック企業は、大手クラウドサービスを批判して制限のあるライセンスに変更しました。
クラウドサービス側は、そのようなテック企業が、以前に、
OSSライセンスで公開していたソフトウエアについて、
別名のOSSとしてその当時のコードを公開する、
ということをおこなっています。
## 契約時=資材取得時に できることがきまる
正当に取得した 資材を、そのときのライセンス文にしたがって利用できます。
大手クラウドサービスは、テック企業がライセンス変更前の
資材をもとにプロジェクトを開始しています。
## Geo界隈のライセンス変更事例
わたしたちが大好きなPostgreSQLは、むかしはBSDライセンスだったのが、
PostgreSQLライセンスに変更したことがありましたね。
PostgreSQL and patents というLWNの記事では、
https://lwn.net/Articles/760834/
PostgreSQLに、特許権のある技術をいれた場合、その特許権のある技術について、あらゆるライセンスで
利用者が行使することも、許諾していることになる。つまり、特許はUseless
になる、というような
コアチームメンバーの発言が記事になっています。
"any patent assignment to Postgres would have to allow free patent use
for all code, under _any_ license. This effectively makes the patent
useless, except for defensive use, even for the patent owner."
こういうこともあるんですね。
--
Hiroshi Miura (三浦広志), Representative director,
OpenStreetMap Foundation Japan, a local chapter of OSMF in Japan
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